更新日:2026/5/22

    接点・体験・運用の3つの進化で読み解くポイントエンゲージメントの現在地|『ポイ活 ENGAGEMENT DAY byGMO』レポート  

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    2026年4月23日(木)、GMOリピータス主催のイベント『ポイ活 ENGAGEMENT DAY byGMO』がGMO Yours・フクラスで開催されました。

    ポイ活の現在地について、当日のセッションを通して見えてきたのは、ポイントをどう配るかではなく、ポイントを起点にして顧客との関係性をどう育てていくか、というテーマです。

    「LINEミニアプリ」を活用した会員接点の再設計、広告と応援を掛け合わせた新しいリワードの形、社内エンゲージメントを高めるインセンティブ設計、そしてAIを活用した次世代ロイヤルティプログラムまで、多角的な視点でポイント活用について語られました。

    本記事では、当日のセッション内容と会場の様子をレポートします。

    イベント概要

    • イベント名:ポイ活 ENGAGEMENT DAY byGMO

    • 主催:GMOリピータス(GMOメディア株式会社)

    • 開催日時:2026年4月23日(木)

    • 会場:GMO Yours・フクラス

    • イベントサイト:ポイ活 ENGAGEMENT DAY byGMO|GMOリピータス
      https://repeatas.gmo.media/seminar/p-engagementday-vol2

    会場には、ポイント活用やエンゲージメント施策に関心を持つ多くの来場者が集まりました。

    オープニングでは、GMOメディア株式会社 常務取締役 佐藤真の挨拶でイベントがスタート。

    セッション① 「LINEミニアプリ」で変わる会員接点設計

    登壇者  

    LINEヤフー株式会社 向山 知宏 氏(MINIビジネス2ディビジョン)

    GMOメディア株式会社 大村 将也(メディアソリューション本部 コンテンツ1部 部長)


    最初のセッションでは、企業とユーザーの最初の接点をどう設計するかというテーマで語られました。

    アプリ市場が拡大し、新規ダウンロードの獲得が以前にも増して難しくなるなか、企業に求められているのは「使ってもらう前の壁」をいかに下げるかです。そこで紹介されたのが、「LINEミニアプリ」の活用でした。

    LINEミニアプリの強みは、ユーザーにとって新たなアプリのインストールが不要なこと。日常的に利用しているLINE上で、そのままサービスにアクセスできるため、会員登録や初回利用への心理的ハードルを下げやすい点が大きな特徴です。

    セッション内では、GMOメディアの事例として、ミニアプリ導入後にWeb版と比べて残存率やアクティブ率が改善したことが紹介されました。さらに、LINE公式アカウントのリッチメニュー経由で新規ゲームへ送客したところ、全流入の約35%を占めたという実績も共有され、LINEが単なる告知チャネルではなく、継続利用を生み出す入り口として機能していることが印象づけられました。

    興味深かったのは、ユーザー同士のコミュニケーションにも波及していた点です。

    オープンチャット上では、スコアの共有や感想のやり取りが自然に生まれており、サービス体験が「遊ぶ」で終わらず、「つながる」へと広がっていました。

    このセッションを通じて見えてきたのは、ポイント施策の成果を左右するのは、還元率や特典の大きさだけではないということです。そもそも参加しやすい導線があるか、継続しやすい接点があるか。その設計こそが、これからのポイ活施策の出発点になると感じられました。

    「LINEミニアプリ」を活用した会員接点の再設計について語る、LINEヤフー株式会社 向山知宏氏(左)とGMOメディア株式会社 大村将也(右)。

    セッション② “応援”が価値になる時代へ

    登壇者  

    GMOペパボ株式会社 武尾 健太 氏(SUZURI・minne事業部 minneグループ マネージャー)

    GMOメディア株式会社 宮田 真裕(メディアソリューション本部 メディア事業部 部長)


    続くセッションでは、国内最大ハンドメイドマーケット「minne byGMOペパボ」を事例に、ECにおけるポイ活の新しい形が紹介されました。

    目指していたのは、単にお得感でユーザーを動かすことではなく、毎日アプリを開きたくなる理由をつくり、作家や作品との接触を自然に増やしていくことでした。

    そのために設計されたのが、広告視聴を通じて作家を”応援”できる仕組みです。

    ユーザーは“応援”という行動を通じてコインを獲得し、その結果として作家には広告チャージが還元される。企業にとっても、広告収益とGMV(Gross Merchandise Volume:流通取引総額)の両方を伸ばせる可能性があります。

    ユーザー・作家・企業の三者にメリットがあるこの構造は、単なるキャンペーン設計とは異なる、継続的な接点づくりにつながる取り組みとして紹介されました。

    また、デイリーミッションや累積ミッションによって、起動・閲覧・応援といった行動が自然に積み重なる導線がつくられた結果、広告収益や広告視聴ユーザー数も大きく伸長したとのことでした。

    ポイント施策には、ブランドの世界観を損なうのではないかと懸念されることもあります。
    しかし今回の事例は、設計次第でポイントが単なる値引きではなく、ブランド体験を深める接点になり得ることを示していました。

    ”応援”を起点にした新しい収益循環について紹介する、GMOペパボ株式会社 武尾健太氏(左)とGMOメディア株式会社 宮田真裕(右)。

    セッション③ 社内にも広がるポイ活—インセンティブで「行動」をデザインする

    登壇者  

    株式会社デジタルプラス 千葉 博文 氏(取締役 デジタルギフト事業部管掌)

     GMOメディア株式会社 夏目 康弘(取締役 メディアソリューション本部 副本部長)


    3つ目のセッションでは、ポイ活の対象を社外から社内へ広げる「社内ポイ活」というテーマが紹介されました。

    千葉氏が語ったのは、インセンティブを単なる報酬としてではなく、組織の行動設計に活かす考え方です。

    背景には、採用難や人材定着の課題があります。人材確保が難しくなるなかで、社員同士のコミュニケーションや前向きな行動をどう促すかは、多くの企業にとって重要なテーマになっています。

    その中で注目されているのが、インセンティブを通じて日々の行動に意味づけを与えるアプローチでした。千葉氏は「インセンティブの真の価値は、興味のないところに興味を持たせ、人の行動をデザインすること」と語りました。

    セッションでは、こうした仕組みが習慣化や情報共有、学びの促進にもつながるという話もありました。ポイントや報酬をうまく組み合わせることで、日々の行動を無理なく促しやすくなるという視点は、社内施策を考えるうえでも印象的でした。

    ポイ活というと、どうしても顧客向けの販促施策をイメージしがちです。しかし今回の話からは、ポイ活の対象が社外に限らないことがよく伝わってきました。顧客との関係づくりだけでなく、従業員の行動やコミュニケーションを後押しする手法としても活用の余地がある。ポイントの役割が、これまで以上に広がっていることを感じさせるセッションでした。

    “社内ポイ活”という新しい視点から、組織におけるエンゲージメント設計を語る株式会社デジタルプラス 千葉博文氏(左)とGMOメディア株式会社 夏目康弘(右)。

    セッション④ AIで進化するロイヤルティプログラム

    登壇者  

    株式会社日立ソリューションズ 渡邉 浩史 氏(ビジネスイノベーション事業部 デジタルソリューションサービス部 部長)  

    GMOメディア株式会社 佐藤 真(常務取締役 メディアソリューション本部 本部長)


    最後のセッションでは、ロイヤルティプログラムの進化とAI活用がテーマとなりました。

    渡邉氏が語ったのは、ポイントの役割が「値引き」や「販促」にとどまらなくなっているということでした。顧客がいつ、どこで、どのような行動を取ったのかを捉え、その積み重ねを継続利用や愛着づくりにつなげていく。そんな視点がこれからますます重要になる、という話が印象に残りました。

    購買だけでなく、参加、共有、継続といった行動そのものに価値を見出し、それをポイントで後押しする。こうした考え方は、まさに“ポイントで動かす”発想だといえます。

    セッションでは、自社ポイントと共通ポイントの違いについても紹介されました。

    自社ポイントは自由度が高く、顧客データを蓄積しやすい。一方で、共通ポイントは集客力があり、新規獲得に強い。最近では、共通ポイントで接点をつくり、自社ポイントで関係性を深めるハイブリッド型も広がっていると語られました。

    そうした運用を支える手段として挙げられたのが、AIの活用です。

    セッションでは、顧客理解や施策実行の負荷、アプローチのタイミング最適化といった課題に対して、AIがデータの整理や対象者の予測、メッセージ作成などに活用され始めていることが紹介されました。

    印象的だったのは、AIを“人の代わり”として捉えるのではなく、運用を支える仕組みとして位置づけていた点です。日々の細かな作業を補いながら、担当者が施策全体の設計や顧客体験の検討により時間を使えるようにする。AIは、そうした役割を担うものとして語られていました。

    AIとポイ活の接点について、次世代ロイヤルティの視点から語る株式会社日立ソリューションズ 渡邉浩史氏(左)とGMOメディア株式会社 佐藤真(右)。

    ご来場者の声

    会場で実施したアンケートでは、イベント全体の満足度について「満足」以上が91.9%、情報の有益さについても「役に立った」以上が83.7%となり、多くのご来場者に高く評価いただきました。

    特に、「ポイント施策の解像度が上がった」「各社の事例が参考になった」「トレンドや活用方法を具体的に学べた」といった声が多く寄せられ、施策検討に有用な情報を得られる場として高い評価をいただきました。

    懇親会レポート

    イベント終了後には懇親会が行われ、登壇者と来場者、来場者同士で活発な情報交換が行われました。

    「自社ならどこから着手できるか」「ポイントサービスをどこまでブランド体験に組み込めるか」といった実践的な会話が多く交わされ、セッションの学びをその場で具体化する時間となっていました。  

    オフラインならではの距離感の中で、施策のリアルな運用課題まで話が及んでいたのも印象的でした。

    セッション後の懇親会では、登壇者・来場者を交えた実務的な情報交換が行われました。

    イベントを通じて見えた「ポイントエンゲージメント」の現在地

    今回の「ポイ活 ENGAGEMENT DAY byGMO」で印象的だったのは、ポイント活用の考え方が、かなり広がってきていることでした。

    ひとつは、ユーザーとの接点のつくり方です。

    「LINEミニアプリ」のように、ダウンロードや会員登録の負担をできるだけ減らし、日常の流れの中で自然に参加してもらう工夫が進んでいました。ポイント施策では、まず参加のハードルを下げることが重要だとあらためて感じました。

    もうひとつは、ポイントの使い方そのものです。

    ポイントを単なる還元や値引きではなく、作品との出会いや作家の応援、継続利用のきっかけとして活かしていました。何をどれだけ付与するかだけでなく、どんな体験の中で使ってもらうかまで含めて設計することの大切さが伝わってきました。

    さらに、運用面でも変化が見られました。

    社内ポイ活やAI活用の話に共通していたのは、一律にポイントを配るのではなく、誰に、どのタイミングで、どんな形で返すかを考える方向に進んでいることです。ポイントは配ること自体が目的ではなく、行動や関係づくりを後押しする手段として、より丁寧に運用されるようになっていると感じました。

    今回のイベントでは、ポイントが単なる販促施策ではなく、接点づくりや習慣化、関係性の構築まで含めて活用され始めていることがよく分かりました。ポイ活の幅が、想像以上に広がっていることを感じる1日でした。

    ポイントを活用したエンゲージメント設計を考えている方へ

    ポイントを使って顧客とのつながりを再設計したい、会員施策を見直して継続利用や関係性強化につなげたい。
    そうした課題を持つ企業にとって、今回のイベントで共有された内容は多くのヒントになるはずです。

    GMOリピータスでは、以下のような相談に対応しています。

    • 自社ポイント施策の立ち上げ

    • 会員基盤を活用したエンゲージメント設計

    • 社内活性化を含むポイント活用の企画

    • ロイヤルティプログラムの設計・運用支援

    GMOリピータスは、ポイントを活用したエンゲージメント施策の企画から運用まで、企業と顧客の継続的な関係づくりを支援しています。ポイント施策やロイヤルティプログラムの導入・見直しをご検討中の方は、ご相談も承っておりますので、下記よりお気軽にお問い合わせください。

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    次回開催告知

    次回開催の詳細は、GMOリピータス公式サイトにて順次ご案内予定です。  

    乞うご期待!

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